もう一つの事業承継 −赤字・債務超過の企業は?−|メールマガジン第8号−最終号|S.K.I.ビジネスパートナーズ

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 もう一つの事業承継 −赤字・債務超過の企業は?− 【Vol.8−最終号】 

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■■■◆■ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 2017.06.19 
■◆■■ 2017年 メールマガジン
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◆■  もう一つの事業承継 −赤字・債務超過の企業は?−

◆    【第8回/全8回−最終号】     毎週月曜日配信

■──────────────────── S.K.I.ビジネスパートナーズ

中小企業の事業継承に時間的問題が迫ってきました。

中小企業の社長さんの平均年齢66歳は団塊の世代でもあり、多くの企業の
最重要課題になっています。

本格的に動かなければならないタイミングです。

しかし社長さんたちはなぜか動きません。

「俺に死ねっていうのか!」「今じゃなくていいだろう!」
「倒れるまでやるぞ!」

本音はこんなところでしょうか。しかしその時は必ずやってきます。

事業承継は現社長の問題ですが、現実は引き継ぐ方の課題です。

特に金融円滑化法依頼、約40万社がリスケジュール(金融機関への返済猶
予)をいまだにしている状態です。抜本的な改革を必要としているが、なか
なか手が付けられていません。

そこに事業承継の課題まで待っています。大ピンチ!でしょうか?いや、私
には大チャンスに見えます。この承継を機会にして、生まれ変わることがで
きます。

現実を見てみると、多くの中小企業が家業であり、多くが子供を中心とした
家族、親戚への承継が多いのは想像の通りです。また95%以上の社長さん
は事業を自分の代で終わらせるのではなく、引き継いでもらいたいと願って
います。

そこで、ここ数年で私のところに寄せられたご質問の答えを紹介させていた
だき、少しでも参考になればと考え、このメールマガジンを立ち上げました。

でもひとつだけ事前にお断りしなければならないことがあります。

それは経営が順調な会社(黒字経営・資産超過)の参考にはなりません。

そのような企業は、多くの専門書がありますし、ネット上にも情報がふんだ
んにあり、また弁護士・税理士・会計士の方なども相談に乗ってくれますか
ら、そちらを参考にするべきです。

このメルマガは赤字・債務超過の企業の事業承継について限定してお答えし
ています。


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┗■ 最終号

現在約40万社がリスケジュール(債務返済の見直し)で、事業を継続して
います。

理由は資金繰りの改善です。金融機関への返済をゼロに近くして、事業継続
が出来ている状態です。しかし、苦しい状況にあるのは間違いありません。
抜本的な改善で優良な企業になるチャンスはありますが、リスケジュールと
いう痛み止めを打って、問題を先送りしています。なかなか外科手術を受け
ることを決断できずにいます。しかし事業を承継していくタイミングを、多
くの事業主の方はピンチと考えて悩んでいるようですが、この外科手術を受
けるには絶好のチャンスです。資産超過または黒字企業の承継には、納税と
いう大きな課題がありますが、債務超過または赤字企業を再生しながら引き
継げば、納税についても非常に有利です。

現在、誰もが認める伝統ある巨大企業東芝が、危機に瀕しています。理由は
多岐に渡るでしょうが、不採算事業の切り離しが遅れたことが最大の理由と
言われています。

経営者の見栄や、イエスマンの幹部ではこの決断は難しかったのでしょう。

一日、一日と判断を遅らせ、結果決算は考えられない粉飾という醜態です。

損切こそ経営と言い切る経営者がいます。最大の経営課題に立ち向かえなか
った経営者の責任は小さくありません。規模は変わっても中小企業も同じで
す。いや、むしろ個人保証させられている事業主にとって、簡単には決断が
できないでいます。事業を渡す側にとって、最後で最大の経営課題です。事
業を受け取る側は最初で最大の経営課題です。

再生しながら事業を承継した経営者は、財務を見る目も鍛えられ、計数管理
もできるようになります。自信に満ちた彼らの笑顔は、明るい未来を示して
います。

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 バックナンバー
https://www.skibp.co.jp/merumaga5.html

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